「利益」に囚われた成熟経済社会のアポリア スズキ トモ 中央経済社アタラシイシホンシュギノアカウンティング スズキ トモ
発行年月:2022年07月11日
予約締切日:2022年06月23日
ページ数:272p
サイズ:単行本
ISBN:9784502437311 スズキトモ オックスフォード大学博士・元教授。
早稲田大学教授/一般財団法人アライアンス・フォーラム財団公益資本主義研究部門エグゼクティブフェロー。
公認会計士第3次試験合格。
大手監査法人にて監査や上場準備を経て、LSE(London School of Economics and Political Sciense)にて「社会科学哲学(修士号)」、オックスフォード大学にて「会計・経済の哲学(博士号)」を取得。
そのまま同大学主任教授(サステナビリティ・マネジメントと会計学)を務めた。
在英20年後、特殊疾病手術のために渡日、早稲田大学にて復職。
現在、成熟経済社会における市民のウェルビーイングと持続可能な発展についての研究を進める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第1章 「新しい資本主義」の意味:本書の目的と方法/第2章 「新しい資本主義」はなぜ「分配」に注目するのか/第3章 「分配」戦略の前提としての「成熟経済社会」とは/第4章 DS経営・経済モデル:「付加価値分配計算書」の活用/第5章 シミュレーション1 マクロ・経済社会へのインパクト/第6章 シミュレーション2 就活生ー従業員・投資家・役員・事業の行動変化/第7章 DS経営の実践に向けて:関係者の役割・動向/終章 成熟経済社会のアカウンティング:次世代のウェルビーイングのために 失われた30年で「利益」は急増している。
ー問題は生産性にあるわけではなく、株式市場(制度)の逆機能にある。
成熟経済社会が深化する日本では、個別企業の“株主”利益最大化は、費用カットの名の下で、他のステークホルダー“役員・従業員・事業(再投資)等”への分配を削り取る。
その結果、国全体で生産される付加価値合計(GDP)は増加せず、持続可能な成長が阻害されている。
旧来の資本主義モデルにおける利益最大化経営で「ヒト」への投資が犠牲となり、行き過ぎた株主還元により、成長の原資もままならない状態に陥っているのだ。
この構造上の問題=アポリアを打破するために「新しい資本主義」はどうあるべきか。
この問題に、長年オックスフォード大学で教鞭を執り、帰国後も岸田政権等に影響を与える筆者が真正面から答え、新しい会計(Account+ing)=DS経営モデルを提唱し、付加価値の適正分配による日本再興の実現を説く。
本 ビジネス・経済・就職 経理 会計学 ビジネス・経済・就職 経営 経営戦略・管理
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